今年の冬休みは息子たちと長野にある僕の母の家で多くを過ごした。
年末には甥姪も合流して賑やかだった。
両親は15年ぐらい前(いつだったか忘れた)に離婚している。
簡単に言うと、自我の強い父とそれに振り回される母。
そして振り回されるのが嫌になった母から離婚を言い出した。
今考えると、僕の夫婦に似ているのかな。
母は昔ながらの人で、とても気遣いができて、子供の面倒をとてもよく見てくれる。
ちょっとお節介な感じだけど、僕では目の届かないところまで目配りしてくれるから安心して預けれる。
ただ自分の離婚を通していろいろ気づいた。
そのお節介な部分が母を苦しめているのではないか。
苦しめているとまでは言わないが、イライラしているような気がする。
どういうことかと言うと、
「母にはどうにも出来ないことを心配しすぎる」
「自分の価値観を押し付けてしまう」
どうにもできない事を考えすぎる
僕が母に離婚することを伝えてからは、僕の家に来ては大きく深呼吸をしては肩を落としていた。
ある時、話しがあると言われ、いろいろ言われた。
「子供のためにどうにかならないのか」
「子供は親がいないとグレたりする」
他にもたくさん
僕や子供のことを心配してくれる事、僕には気が付かない事を助言してくれること、はとても感謝している。
でも気になったのは、僕以上に苦しんでいることだ。
母に離婚を伝えたときは、僕の心はほとんど解決していた。
もちろん綺麗さっぱり吹っ切れていたわけではない。
でも母が苦しむほど僕は苦しんでなかった。
母は僕に共感したと言うよりは、
母が僕の立場になった時の
母の気持ちに共感していたんだと思う。
自分の価値観を押し付ける
よくあるのだけど食事をしていると
母が「これ美味しいから食べな」と言って、
僕や子供たちのお茶碗にオカズを勝手にのせる。
当然、のせられた方は「なんでそんなことするんだ!」と怒り出す。
それを見た母は不機嫌そうな顔をする。
こんなこともあった。
朝食にインスタントに味噌汁がでた。
母が「私は薄いのが好きだからお湯は多めに入れた方がいいよ」いった。
子供たちが味見しながらちょうど良い濃さにお湯を注いだ。
そしてたら、母が「薄い方が美味しいからもっとお湯を入れな」と言い出して、、、言い争いに。
母は自分の意見を受け入れてもらえず不機嫌そうだった。
決して悪気があるわけでは無い。
そうすることが良いことだと思って、親切心で言ってるのは誰でもすぐわかる。
他人の領域に入りすぎる
どちらも同じだけど、
他人の感情に踏み込んだり、
他人が決めることを曲げようとしたり、
他人の領域に踏み込みすぎている。
母は、父に振り回されて離婚した。
でも気づいた。
母は父に振り回されたんじゃない。
母は自分で自分を振り回していた。
僕の友達が言ってた。
「どうにも出来ないことは悩んでもしょうがない。だからどうにもならない事は考えない」
母もそのくらいに物事をとらえられたらいいのにな。
あなたは他人の領域に踏み込んでいませんか?
*僕の母は写真のほど老けていないです。(笑)いい写真がなかった。(汗)